キャンパスライフ

Student Interview

学部
石黒 奎弥 Morinaga Taiki

応用物理学科 学部4年

石黒 奎弥

基礎も応用も学べる早稲田の応物は恵まれています!

応用物理学科を選択した理由から教えてください。

もともとは東日本大震災で救援ロボットが活躍する報道を見たことがきっかけで、工学系に進み、ロボット開発に携わりたいと思っていました。ところが、勉強するにつれて、最先端の分野がたくさんの基礎理論に支えられていることがわかり、理論にも興味が湧いてきました。そこで、応用も理論も学べる応用物理学科を選んだのです。

実際に入学してみていかがですか?

早稲田大学の応用物理学科では、最先端の研究や次世代技術に触れられます。入学当初、「物理にはこんなにたくさんの応用先があるのか」と驚いたほどです。その一方で、物理学科と授業がほとんど同じですから、基礎理論についてもしっかり学べます。基礎から応用まで選択肢が幅広く、学生にとっては非常に恵まれた環境です。何かを成し遂げるまで物事を継続するためには、好奇心がどれだけ続くかが大事だと思うのですが、この応用物理学科にはそれをかき立ててくれるものがたくさんあります。

現在の研究内容を教えてください。

授業を受けるなかで、応用か理論か迷うようになり、結局、入学時とは異なる理論物理の研究室に入りました。素粒子理論の研究室です。理論物理は、実証されるのが何十年も先だったり、自分の死後だったりするような学問なので、目指すべき到達点が遠く、しばらくは入門を学んでいます。今、学んでいるのは、素粒子理論の基礎となる「場の量子論」です。研究はまだ遠い話ですが、卒業研究が楽しみです。

理論を勉強するなかで、苦労している点は?

そもそもテキストが英文で、数式だらけです。その上、数式は途中の式が略されているので、自分で間を埋めなければ理解できません。しかし、それ以上に大変なのが、テキストの内容が物理的に何を意味するのかを自分なりに解釈することです。特に、量子力学が記述するミクロの世界では、実在はするだろうものの、古典的なイメージと対応付けるのが難しい場合が多く、どう咀嚼するかが重要になります。
勉強すればするほど、わからないことが出てきますが、理論を勉強するなら、それもまた楽しみの一つだと思っています。

好きなこと、暇な時にやることから、学部・学科を考えてみる

早稲田大学全体のウリはどこでしょうか。

大学入学はあくまで通過点です。入学後、多様な世界に触れるなかで、自分のやりたいことを見つけ、さらに勉強しなければなりません。そのために大切なのは、勉強に対する姿勢です。勉強を、やらされるものから、やりたいものに転換してください。好きだから、興味があるから勉強する。それが大学での勉強です。
大学でやりたいことが見つからず、授業に出なくなる学生もいます。彼らに多いのは、好きでもなく、興味もないのに、得意科目だからという理由で学部・学科を選んだ学生です。そんな状況に陥らないように、やりたいこと、興味のあることから学部・学科を選びましょう。やりたいことがなければ、好きなことでいい。暇な時間にやることを考えてもいい。漫画が好きなら、漫画につながるような学部・学科を考えてみる。むしろ、勉強と娯楽とを分けて考えてはなりません。どんな娯楽でも、突き詰めればそこには必ず「学び」があるからです。そう考えると、逆に勉強という堅苦しいものが、少しはやりたいことに変わっていくのではないでしょうか。