写真 2010.09.02

新規脳ホルモンによる新しい脳機能制御システムの解明



早稲田大学 教育・総合科学学術院

筒井和義教授





新規脳ホルモンによる新しい脳機能制御システムの解明



新規脳ホルモンによる新しい脳機能制御システムの解明を目指して、重要な新規脳分子を同定し、それらの生理機能、作用機構、発現制御機構を解析しています。その結果、新規脳ホルモンである生殖腺刺激ホルモン放出抑制ホルモン(GnIH)をヒトや動物の脳から発見して、GnIHは生殖腺刺激ホルモンの合成と放出を抑えて生殖腺の機能を抑制することを明らかにしました。また、動物の活動を高める新規脳ホルモンである7α-ヒドロキシプレグネノロンを発見しました。この新規脳ホルモンの働きにより動物の活動の日内リズムが形成されることを明らかにしました。さらに、動物の活動性の昼行性と夜行性は7α-ヒドロキシプレグネノロンの働きにより制御されていることを明らかにしました。一方、7α-ヒドロキシプレグネノロンには小脳神経回路構築に重要な働きがあることを示しました。