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写真 2014.12.05

柴田重信教授(先進理工学部 電気・情報生命工学科)が、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)「次世代農林水産業創造技術」に採択されました。

柴田重信教授(先進理工学部 電気・情報生命工学科)が、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)「次世代農林水産業創造技術」に採択されました。

高齢者に配慮した時間栄養・運動に基づく次世代型食・運動レシピの開発

最近目覚ましく発展した体内時計の研究成果によると、体内時計は時間栄養学(食)と時間運動学(運動)をも支配し、生体の効率化と健康維持に寄与しているという。ところで、食や運動のメニューは内容(種類、強度、含量)が中心であったが、高齢者は食・運動いずれも低下するので、効率よく提供する必要があり、体内時計の力(時刻、タイミング)を有効利用したメニュー提供が必須である。そこで、機能性食品を含む朝食、昼食、夕食の、また朝運動と夕運動に特有の、さらにこの両者のベストのタイミングを見出し、脳機能・ロコモ機能に有効な次世代型の食や運動のレシピを開発することとした。

【時間軸における栄養学と運動学の関係について】
朝食が体内時計をリセットしたり、体内時計が脂質代謝のリズムを制御したりすることで遅い夕食や夜食が肥満の原因になるなど、体内時計と食・栄養は相互に密接に影響し合う。非活動期に運動をすると体内時計の位相は運動に引っ張られる。また、朝運動より夕運動の方が抗肥満効果に、運動パーフォマンスにも良いなど、体内時計と運動・スポーツにも相互関係がある。体内時計は生体の種々の生理機能に時間軸の情報を提供するシステムであるといえる。

【今後の研究推進体制について】
本研究課題においてアカデミック部門はオール早稲田で行う。理工学術院は時間栄養・運動の基礎研究やリズム指標、健康の新規マーカー探索などに、スポーツ学術院は運動機能に、人間科学学術院は脳機能に、それぞれ重点を置いて、ヒトの調査・介入研究を実行する。外部の協力体制としては、宅給食関連会社や団体、スポーツクラブ関連組織や会社、さらに時間栄養・運動の実践のためのIT関連会社、また食品機能性成分の開発・提供のための会社等となっている。

柴田研究室Webサイト:
http://www.waseda.jp/sem-shibatas/index.html