
LAB AAA
- 高分子絶縁体材料の劣化メカニズムの解明
- 研究内容
- 福島第一原子力発電所で発生した重大事故(SA)の教訓を踏まえ,SA環境下において機能を維持できる電気・計装設備の検討が進められています。そこで私は,原子力プラント内で用いられている低圧ケーブルの高分子絶縁材料について,インデンターモジュラスやFT-IR,THz-TDS,誘電率などの測定を通して,SA環境下における放射線や熱・水蒸気による劣化メカニズムの解明に取り組んでいます。
- 研究室紹介
- 誘電体材料研究
- 誘電体とはバンドギャップの広い物質を指します。電気的には絶縁体としての性質を示すため,電気機器やケーブルの絶縁材料,電子部品の基板などに幅広く用いられています。一方で,光学的には吸収端波長が短いという特徴を持つため,光ファイバーや非線形光学素子としても使用されています。大木研究室ではこの誘電体を研究対象として,電気的・光学的性質を調べています。
- ラボリーダーとして
- 研究室全体での雰囲気作り
- 数多くの実績を残している大木研究室ですが,今年度も沢山の成果を挙げて躍進することを目標としています。ラボリーダーとして互いのメンバーが精進できるよう研究室全体に気を配って,こまめにコミュニケーションを取り合い,研究室内の良い雰囲気を常に保っていきたいと思います。そのために自らが主体となって行動を起こし,刺激を与えると共に頼りにされる存在を目指しています。
- 自己PR
- 人に伝わる文章を
- 研究室に配属されてから,他人に自分の取り組みを発表する機会が増え,考えていることを伝える難しさを体感しました。素晴らしい研究をしても,理解されなくては意味がありません。自分の考えを伝えるスキルは研究だけではなく社会や,私生活でも重要になります。自分の研究を発表する際には,「高校生にも理解できるか?」ということを意識し,研究を通して伝える力を伸ばしていきたいと思っています。
LAB AAA
- 使用済み燃料プール温度成層化解消に関する実験的研究
- 研究内容
- 原子炉設備の1つである使用済み燃料プールの安全性を向上させる研究を行っております。現在、使用済み燃料プールを無電源で冷却するシステムが各方面で検討されておりますが、そのシステムの除熱効率を向上させるためには使用済み燃料プールの温度成層化現象を解消することが求められています。私は、プール内に気泡を注入することで温度成層化現象を無電源で解消するシステムを考案し、実用化に向けた検討を行っております。
- 研究室紹介
- 自由な風土を持った研究室
- 私達は、原子力発電における安全性向上や経済性向上を伝熱・流体の観点から考えています。当研究室の特徴は自分が興味を持った研究を自由に行える点です。その分、研究内容や計算方法、必要な設備等、様々なことを自分で考えて行動していくことが求められ、大変なことも多いかもしれません。しかし、その際には教授や研究室の仲間がサポートしてくれます。工学的な知識のみならず、主体性や実行力を育むことができる環境です。
- ラボリーダーとして
- 今後のエネルギーの在り方を考える
- 活発な議論が行える研究室にしたいと思います。原子力というテーマは、世界のエネルギー確保という大きな枠組みの中で、その在り方を考えなければなりません。その際には技術・政治・経済などあらゆる観点から検討する必要があり、様々な視点を持った人と議論することが重要です。今後を担う私達が、これからのエネルギー確保、そして原子力はどう在るべきなのか、考え、将来の糧となる経験を得ることができる研究室にしたいです。
- 自己PR
- 周囲を巻き込む意識
- 当研究室において、周囲を巻き込む意識が育まれたと思っています。当研究室では、研究内容を始め、試験装置、予算を自分で管理し、考えて研究を作り上げることが求められます。その際には教授や研究室の仲間等に協力をお願いし、自分が主体となって進めていくことが重要です。私は研究を通じて、物事に取り組む際の周囲を巻き込んで進める意識を身に付けることができました。この学びは今後の研究の大きな糧になると考えています。
LAB AAA
- 第四世代軽水炉の高速増殖炉心の研究
- 研究内容
- 従来、軽水炉は将来の高速炉利用へつなぐための一時的な利用に位置づけられていました。「第四世代炉」に選ばれたスーパー高速炉は、先進火力発電と同じ「超臨界圧」の蒸気で発電するため発電効率が飛躍的に向上しますが、私の研究はさらに、この超臨界圧の蒸気と高速中性子を用いて核燃料の増殖の可能性を示す研究です。これにより、軽水炉は一時的な利用ではなく、持続可能な夢の原子力技術になる可能性があります。
- 研究室紹介
- 総合理工学としての原子力研究への挑戦
- 本研究室では「第四世代原子炉の炉心設計」「事故耐性燃料」「福島事故のシミュレーション」「溶融炉心挙動解析」を主な研究テーマとしています。この幅広いテーマのように、原子力について横断的に研究している先進的な研究室であると自負しています。各テーマは密接に関連し、学生同士で情報を共有し、成果を出すべく努めています。留学生も在籍していることから英語を使用することも多く、国際色豊かな研究室となっています。
- ラボリーダーとして
- 自己管理・報連相の啓発
- 私達の研究室では、週に一回研究室全体でのゼミとテーマ毎のゼミがありますが、ゼミの時間以外は基本的に学生自身に管理が一任されています。一方で、本研究室の学生の多くが修士課程修了までに査読付きの国際雑誌への投稿や、国際学会での発表をしています。個人が生き生きと研究できる環境を保ちながら、高い研究成果を実現するため、日頃の自己管理、指導教官・学生間での報告・連絡・相談を奨励していきたいと考えています。
- 自己PR
- 産学官・世界を相手にする責任
- 本研究室では、原子力分野の最前線の問題解決に向けた研究をし、国のプロジェクトにも参加しています。また、海外のインターンシップ、企業・学会の著名な方々を招いたシンポジウムなどへの参加の機会があります。このように、産学官・世界を意識する機会に恵まれ、各界に大きな影響を与える研究に携わることが出来る分、責任感も求められます。世界の第一線を担う研究に従事させていただいている分、誠実に努力していきたいです。
LAB AAA
- DDS構築へ向けた電子線グラフト重合
によるpH応答膜の作製
- 研究内容
- 鷲尾研究室シルマンホールでは電子線を利用し、機能性を付与する放射線重合技術に関する研究を行っています。本研究では電子線グラフト重合を用いることで、病の発現に関わる体内のpH変化に対して薬物送達を行う機能性膜の作製に試みています。
- 研究室紹介
- 高品質ビーム科学と放射線利用
- 鷲尾研のメンバーは、理工学部脇にあるシルマンホールと、喜久井町キャンパスにある理工学研究所に分かれて研究をしています。シルマンホールでは燃料電池、微細加工などの放射線化学の研究を行っております。喜久井町ではフォトカソードRF-Gunを用いた高品質電子ビーム源の開発とその応用を行っております。
- ラボリーダーとして
- 今年度の目標
- 鷲尾研究室は所属している人が多く、各々強い個性を放っております。メンバーをうまくまとめるべく、自分のしたいことばかりやるのではなく、できるだけ周りの方々に気を使って普段から生活していこうと考えております。そして誰もがオープンにディスカッションを行える良い雰囲気を大切にしていきたいです。またかなり個人的な目標ではありますが、修論完成までに研究室のドアの上の薄いフチにぶら下がることも目指しています。
- 自己PR
- Everyday Climbing
- 研究は難しくつらいこともありますが、しっかり考え一つ一つ真実を積み上げていくと、辛さの中にも発見や面白さが見えてきます。登れるくらいの真実を積み上げて、よい景色を見るために毎日がんばっていきたいと思います。自己PRとしては、『もの○のけ姫』に登場するアシタカの物まねが得意です。研究室見学の際にはお申し付けください。